当サイトは国土交通省・高速道路会社・一般財団法人ITSサービス高度化機構など公式・公的機関の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。割引やサービスの内容は変更されることがあるため、最新の条件は各高速道路会社や国土交通省の案内で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
ETC2.0にすると、走った道のデータが送られると聞いて、少し気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、ETC2.0のプローブデータとは、車載器にためた走行の記録を道路側のアンテナが受け取る仕組みです。氏名や住所は入らず、出発地と到着地も集められませんが、車載器のIDが付いた情報もあります。
この記事を読めば、何が送られて、何に使われ、何が送られないのかが、ひととおり分かります。
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ETC2.0のプローブデータとは?まず仕組みから
プローブデータとは、車を「道路の様子を測るセンサー」に見立てて集める走行の記録です。ETC2.0では、車載器にためた記録を、路側機の下を通った時に道路側が受け取ります。
『ETC2.0って、料金を払うだけじゃなかったの?』と思いますよね。
実は、ETC2.0は道路と車がお互いに情報をやりとりする双方向の通信です。道路からは渋滞や安全運転の情報が届き、車からはプローブデータが送られます。
国土交通省の資料では、記録される中身は次の2種類です。
| 記録の種類 | 中身 | 記録されるタイミング |
|---|---|---|
| 走行履歴 | 時間・位置(緯度経度)・速度など | 200m走るごと、または進む向きが45度変わった時 |
| 挙動履歴 | 時間・前後左右の加速度・ヨー角速度など | 加速度0.25G以上、またはヨー角速度が±8.5deg/s以上変わった時 |
ざっくり言えば「どの道をどのくらいの速さで走ったか」と「急ブレーキや急ハンドルのような動きがあったか」の記録です。これがETC2.0の走行履歴データと呼ばれるものですね。

データ取得のタイミングはいつ?
プローブデータは、走っている間ずっと送られているわけではありません。
車載器(または対応するカーナビ)にいったんためておき、道路側のETC2.0路側機の下を通った時に受け取られます。この、車から路側機へ送ることを「アップリンク」と呼びます。
路側機がどこにあって、道路から何が届くのかはETC2.0と光ビーコン・VICSの違いで紹介しています。
何が送られて、何が送られない?3つに分けて見る
送られるのは走行の記録と、車載器・車両に関する情報です。氏名・住所と、出発地・到着地は送られません。集めた情報の使い道は方針で決められています。
『結局、どこまで分かってしまうの?』というのが、一番知りたいところですよね。
国土交通省と高速道路会社などが公表している「車載器のID付きプローブ情報の利用及び取り扱い方針」と、ETC総合情報ポータルの説明をもとに、3列に分けてみました。
| 何が送られるか | 何に使われるか | 何が送られないか |
|---|---|---|
| 走行位置の履歴 | 経路情報を使ったサービス(迂回した車の優遇など)とその効果の検証 | 氏名・住所などの個人情報 |
| 急な車両の動きの履歴 | 渋滞対策・交通安全対策・災害時の通行実績の把握など | 走行の開始地点と終了地点 |
| 車載器・カーナビの情報(メーカー・型番など) | 不具合への対応や研究開発(メーカー等への提供) | 自動車登録番号の4桁の一連番号 |
| 車両の情報(車載器IDやセットアップ時の車両情報) | 個別の車が分からないよう統計処理した情報の提供 | セットアップ時の所有者・使用者の情報 |
ここが大事なところです。ETC2.0のプローブ情報には「個人情報は一切含まれない」と言い切れるわけではありません。
車載器のIDが付いた情報や車両の情報は含まれています。そのぶん、使い道と提供先が方針で絞られている、という形なんです。
個人情報はどう扱われる?
ETC総合情報ポータルでは、プローブ情報に氏名・住所などの個人情報は入っていないと説明しています。
セットアップの時に車載器に登録されるのも車両の情報だけで、所有者や使用者の情報は登録されません。
- 利用目的は経路情報を使ったサービスの提供と効果の検証で、それ以外には使わない
- 外部への提供は、個別の車が分からないよう統計処理した情報などに限る
- 不要になった時点で消去し、提供先にも安全な管理と消去を求める
ETC2.0のデータは何に使われる?ビッグデータとしての活用
集まったデータは、渋滞対策や事故の起きやすい場所探しなど、道路をよくするために使われています。国土交通省は、データを外部が使えるようにするオープン化も進めています。
全国の車の走行記録が集まると、大きなビッグデータになります。国土交通省のパンフレットでは、次のような使い道が紹介されています。
- 渋滞対策
- 交通安全対策(速度超過や急ブレーキが多い場所、抜け道などの危ない場所を見つける)
- 災害時に通れた道の把握
- 料金の施策
- 物流の支援
例えば、急ブレーキの記録が一か所に集中していれば、そこは見通しが悪いのかもしれない、と道路の改良を考える手がかりになります。テレマティクス保険やエコドライブの支援など、新しいサービスへの活用も広がっているそうです。
国土交通省のオープンデータ化の動き
ETC2.0のプローブデータのオープン化に向けて、国土交通省は調査を進めています。
- 令和7年度に「ETC2.0プローブデータのオープン化に向けた基礎調査」で22団体を調査協力者に採択
- 令和8年3月18日の発表で、データの貸与期間を最大で令和9年3月まで延長
- 令和8年6月1日の発表で、令和8年度も調査協力者を公募し、令和7年度の分析事例集を公開
- 同じ発表で、急な挙動のデータの一部を6月上旬までに公開する予定と案内
ITSサービス高度化機構は、国から貸与を受けたデータを抽出・処理して、調査協力者に配信しています。個人がETC2.0のオープンデータを直接取りに行く、という仕組みではない点は知っておくといいですよ。
業務用の車では「運行管理」にも使われる
物流の分野では、特定の車両の走行位置や急ブレーキなどのデータを、配信事業者を通じて物流事業者に届けるサービスがあります。平成30年8月30日から本格導入されています。
この特定のデータは、その車両に関係するサービス事業者・物流事業者にだけ提供されるものです。業務支援用の車載器との違いはETC2.0の業務用と一般用で紹介しています。
GPSで追跡される?セキュリティは?よくある心配
プローブデータは、走りながら常に送るものではなく、路側機の下でまとめて受け取られます。出発地と到着地は集められず、通信は高度なセキュリティ技術で守られています。
『ETC2.0にしたら、GPSで追跡されるのでは』と不安になる方もいますよね。
確かに、GPS付きの車載器では位置の記録が残ります。ただ、方針では走行の開始地点と終了地点は集めないとされていて、自宅や行き先がそのまま分かる形にはなっていません。
| よくある心配 | 公表されている内容 |
|---|---|
| GPSで追跡される? | 記録は車載器にためて、路側機の下で受け取る。開始地点と終了地点は集めない |
| 警察庁にデータが送られる? | 方針の利用目的は経路情報を使ったサービスと検証で、それ以外の目的には使わないとされている |
| 通信を盗み見られない? | 車載器と路側機のやりとりは、高度なセキュリティ技術(DSRC-SPF)で守られている |
| 提供を止めたい | ナビ連動型は設定で選べる場合がある。単独型は止められない |
警察庁は、一般道の光ビーコンなどを所管している役所です。ETC2.0のプローブデータの扱いは、国土交通省と高速道路会社などの方針で決められています。
プローブデータの提供は止められる?
カーナビと連動するタイプの車載器では、設定によってカーナビの情報や走行位置の履歴などを提供するかどうか選べる場合があります。
一方、カーナビとつながずに単独で記録するETC2.0車載器は、提供を断る設定ができません。
提供を断ると、経路情報を使ったサービスの優遇(迂回した車の優遇など)を受けられなくなります。止めたい時は、選べるかどうかをナビや車載器の取扱説明書で確かめてみてください。
なお、ETC2.0のセットアップの時には、この取り扱い方針への承諾が求められます。何に同意しているのかを、申込みの時に一度目を通しておくと安心ですよ。
ETC2.0のプローブデータで知恵袋によくある相談
「ETCとETC2.0は、データの面で何が違う?」「ナビとつながないと意味がない?」が多く読まれています。カードとの関係を気にする声もあります。
ここでは、ETC2.0のデータについて多く読まれている相談を要約して紹介します。
「ETCとETC2.0の違いがよく分からない」
とても多く読まれている、基本の相談です。
データの面で言えば、ETCは料金所とのやりとりが中心で、出入りしたICが分かる程度です。ETC2.0は大量の情報を送受信できて、ICの出入りだけでなく通った経路まで分かるようになりました。
その経路の記録を道路の改良に使う、というのがプローブデータの役割です。割引や機能の違いはETC2.0のメリット・デメリットで比べています。
「ETC2.0は、ナビとつながないと意味がない?」
カーナビと連動させないと効果がないのでは、という相談です。
単体で動く発話型の車載器でも、情報は音声で受け取れます。画像で見たい時にナビ連動が必要になる、という違いです。
ただ、プローブデータの面では違いがあります。単独型は提供を断る設定ができない、という点は知っておきたいところですね。
「ETCカードを抜いても、データは集められる?」
カードを入れていない時もプローブ情報が記録されるのか、集めたデータが民間に渡るのか、という相談です。
方針で挙がっている収集項目は、車載器・カーナビの情報、車両の情報、走行位置の履歴、急な動きの履歴です。ETCカードの情報は項目に入っていません。カードを抜いた時に記録が止まるかは、公式の説明が見当たらないので、車載器の取扱説明書で確かめてみてください。
民間への提供は、個別の車が分からないよう統計処理した情報などに限られる、と方針に書かれています。
車載器を替える時は、今の車のこれからも考えておく
プローブデータが気になって車載器を替える時は、今の車にあと何年乗るかも一緒に考えると、無駄が出にくくなります。
『提供を選べるナビ連動型にしたいけど、ナビごと替えるのは大変』と悩む方もいますよね。
機器を替える費用は、店や機種で違います。見積もりで内訳を確かめて、あと何年乗るかと比べてみると判断しやすくなります。
もし買い替えが近いなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。複数の店の査定額を比べておくと、今の車の相場がつかめますよ。
- ETCカードを抜いた
- カーナビに残った登録情報を消した
- セットアップ証明書などの書類を車検証と一緒にまとめた
- ETCマイレージサービスの登録情報の変更を確かめた
車載器に氏名や住所は登録されていないので、売る時にセットアップ情報を消す手続きはありません。詳しくは車を売る時のETC車載器でまとめています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。
すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
- 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる
金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
比べる材料を持たずに商談に行くと、もっと高く売れたはずの車を、そのまま安く手放してしまうこともあるんです。
実際に、ナビクルの公式サイトでは、下取りより一括査定のほうが高く売れた実例が紹介されています。

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ナビクルはどんなサービス?
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| サービス開始 | 2007年 |
| 運営会社 | 株式会社エイチームライフデザイン(東証プライム上場企業 株式会社エイチームホールディングスのグループ会社) |
| 安心への取り組み | JPUC(日本自動車購入協会)のWeb監修/JPUC認定の適正買取店が参画 |
表の内容(入力時間・査定依頼先の数・査定依頼の実績・運営会社など)は、ナビクル公式サイトの記載に基づきます(2026年10月時点)。掲載している写真・イラストはイメージです。
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よくある質問
ETC2.0のプローブデータとは何ですか?
車載器にためた走行位置や急な動きの記録を、道路側のETC2.0路側機が受け取る仕組みです。渋滞対策や交通安全対策など、道路をよくするために使われています。
ETC2.0のプローブデータに個人情報は含まれますか?
氏名・住所は含まれず、出発地と到着地も集められません。ただし車載器のIDや車両の情報が付いたプローブ情報もあり、使い道と提供先は方針で限られています。
ETC2.0の普及率は国交省が公表していますか?
国土交通省は高速道路6社の通行台数をもとにしたETC2.0利用率を公表していて、令和8年7月は40.8%です。保有している車のうち何割がETC2.0か、という数字ではありません。
プローブデータの提供を断ることはできますか?
カーナビ連動型は設定で選べる場合があります。単独で記録するタイプの車載器は断れません。断ると経路情報を使ったサービスの優遇は受けられなくなります。
ETC2.0を使うと通信料はかかりますか?
ETC総合情報ポータルでは、購入・取り付け・セットアップの後に通信料などの利用料金はかからないと案内しています。
まとめ
- プローブデータとは、走行位置や急な動きの記録を路側機が受け取る仕組み
- 氏名・住所は入らず、出発地と到着地も集められない
- 車載器IDや車両の情報が付いた情報もあり、使い道は方針で限られている
- ナビ連動型は提供を選べる場合があり、単独型は断れない
- 国土交通省はプローブデータのオープン化に向けた調査を進めている



