ETC2.0と光ビーコン・VICSの違い|光ビーコンとは?必要か

高速道路の電波アンテナと一般道の光ビーコンを描いたイラストに、ETC2.0と光ビーコンの違いを紹介する記事タイトルを添えたアイキャッチ

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ETC2.0の車載器を選んでいたら「光ビーコン付き」「光ビーコンなし」と書かれていて、何が違うのか迷った方も多いはずです。

結論から言うと、ETC2.0は主に高速道路の情報を、光ビーコンは主に一般道の情報を届ける仕組みです。どちらもVICSの仲間で、役割の得意分野が違うんです。

この記事を読めば、光ビーコンとは何か、ETC2.0とどう違うか、自分の走り方に光ビーコンが必要かどうかが分かります。

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目次

光ビーコンとは?ETC2.0とはどんな関係?

先に結論

光ビーコンとは、一般道の幹線道路に設置された装置から、真下を通る車へ光で交通情報を送る仕組みです。ETC2.0とは別の装置ですが、どちらもカーナビに道路の情報を届けるVICSの一部です。

『ETC2.0を付ければ、光ビーコンの情報も入ってくるの?』と思いますよね。

実は、ETC2.0と光ビーコンは受け取る相手が違います。ETC2.0は電波(5.8GHz帯)で、光ビーコンは光で通信するので、受信する部品もそれぞれ別なんです。

VICSセンターの説明では、VICSは次の3つの方法で道路交通情報をカーナビに届けています。

届け方主な設置場所届く情報の範囲(VICSセンターの説明)
FM多重放送放送エリア内その都道府県の情報と、約100km先までの高速道の情報
電波ビーコン(5.8GHz帯)/ETC2.0主に高速道路前方1,000km程度の高速道の情報
光ビーコン主要な一般道路前方約30km・後方1kmの一般道の情報

ETC総合情報ポータルでも「ETC2.0もVICSの一つ」と紹介されています。ETC2.0とVICSの違いは、VICSが情報提供の仕組み全体の名前で、ETC2.0はその中の高速道路向けの届け方、と考えると分かりやすいですよ。

ETC2.0そのものの全体像はETC2.0とは?わかりやすく解説で紹介しています。

光ビーコンはどこにある?

VICSセンターによると、光ビーコンは幹線道路の約33,000箇所に設置されています(2026年10月に確認した掲載内容)。

通信できるのは装置の真下の約3.5mの範囲です。交差点の手前などで真下をくぐった瞬間に、その先の一般道の渋滞情報などを受け取るイメージですね。

ETC2.0の路側機・ITSスポットはどこで何を届ける?

先に結論

ETC2.0の情報は、高速道路を中心に置かれた「ETC2.0路側機」から届きます。以前はITSスポットと呼ばれていたもので、DSRCという通信方式で車載器とやりとりします。

『ITSスポット、DSRC、路側機……言葉が多くて混乱する』という方もいるかもしれません。

まとめると、どれも同じ仕組みの別の呼び方に近いものです。国土交通省は2011年に全国でITSスポットサービスを始め、その後「ETC2.0サービス」と呼ぶようになりました。

よく見る言葉意味
ITSスポットETC2.0の情報を届ける道路側の通信地点の、以前の呼び名
ETC2.0路側機道路側に置かれたETC2.0のアンテナ
DSRC5.8GHz帯を使う狭い範囲の無線通信(ETCにも使われてきた方式)
DSRC車載器ETC2.0対応車載器と同じものとして扱われる

ETC総合情報ポータルでは「ETC2.0対応」「DSRC対応」「ITSスポット対応」の車載器に違いはないと案内しています。ETC2.0とDSRCの違いを気にしていた方は、ここで安心できますね。

路側機の数と通信方式

国土交通省の資料では、ETC2.0路側機は高速道路に約1,800カ所、直轄国道に約2,400カ所あります(令和7年4月時点)。

通信方式は、ISOとITUで国際標準になった5.8GHz帯のDSRCです。従来のETCの約4倍の高速・大容量で、道路と車がお互いに送受信できる双方向通信になっています。

通信の数字の目安(VICSセンターの説明)

ETC2.0(電波ビーコン)は伝送速度4Mbps、通信エリアは前後20m程度です。光ビーコンは下り1Mbps・上り64Kbps、通信エリアは3.5mです。

ETC2.0で届く情報と、車から送る情報

ETC2.0で受け取れるのは、渋滞時の迂回ルートの情報や、カーブの先の渋滞など安全運転に役立つ情報、災害時の情報です。

従来のVICSの電波ビーコンは最大200km先までの情報でしたが、ETC2.0は最大1,000km先まで届けられます。静止画像で情報を出せるのもETC2.0の特徴です。

逆に、車から道路側へ送るのが「プローブ情報」です。走った経路や速度などの記録で、事前に同意した利用者の分が道路政策に使われます。何が送られるか、個人情報はどうなるかはETC2.0のプローブデータとはで詳しく紹介しています。

3つの届け方を「走る道」で比べると?

先に結論

高速道路を長く走る人にはETC2.0、一般道の渋滞を避けたい人には光ビーコン、どちらも使わない人でもFM多重の情報は入ります。自分がよく走る道で考えると選びやすくなります。

ETC2.0と光ビーコンの違いを機能の一覧で見ても、ピンとこないですよね。

そこで、普段の走り方ごとに「どの届け方が役に立つか」を当てはめてみました。

普段の走り方役に立ちやすい届け方理由
週末に高速道路で遠出するETC2.0前方の長い区間の渋滞や迂回の情報が届く
平日は市街地の幹線道路を通勤光ビーコン交差点の先の一般道の情報が届く
近所の買い物が中心FM多重でも十分なことが多い放送エリアの広い範囲の情報が入る
高速と一般道を半々で走るETC2.0と光ビーコンの両方それぞれの得意な道をカバーできる

例えば、家族でこんな会話になることもありそうです。

「光ビーコン付きのほうが高いけど、どうする?」
「平日は高速に乗らないし、毎朝の渋滞が分かるなら付けたいかな」

この場合は、光ビーコンを付ける意味がありそうですね。

道路から車へ情報を届ける3つの仕組みを走る道ごとに比べた図解

ETC2.0の交通情報を画面で見るには

ETC2.0の交通情報を地図や画像で見るには、カーナビと連動するETC2.0車載器が必要です。

単体で動く発話型の車載器は、音声で情報を伝えてくれますが、画像は表示できません。ナビとの組み合わせ方はETC2.0のナビ連動とはで紹介しています。

光ビーコンは必要?付けるか決めるチェックリスト

先に結論

光ビーコンが必要かどうかは、一般道をどれだけ走るかと、ナビがその情報を表示できるかで決まります。高速道路が中心なら、ETC2.0だけでも困らないことが多いです。

『価格差があるなら、光ビーコンは要らないかも』と迷う方もいますよね。

光ビーコンの情報はカーナビで表示するものなので、ナビが対応していないと受け取っても活かせません。まずは次の項目で、自分に合うかどうか確かめてみてください。

光ビーコンが向いているかのチェック
  • 平日も一般道の幹線道路をよく走る
  • 通勤や送迎の道で渋滞にはまることが多い
  • 今のカーナビが光ビーコンの情報表示に対応している
  • ナビと連動するタイプの車載器を付ける予定がある
  • あと数年は今の車に乗り続けるつもりでいる

当てはまる項目が多いほど、光ビーコン付きを選ぶ意味があります。反対に、高速道路が中心で一般道はあまり走らないなら、光ビーコンなしのETC2.0でも困らないことが多いですよ。

光ビーコンの受信部がどの車載器やナビに付けられるかは、機種ごとに違います。購入前に、販売店で今のナビとの組み合わせを見てもらうと安心です。

光ビーコンは終わるって本当?

『光ビーコンはもうすぐ終わる、と聞いたけど?』という声もあります。

ここは少し誤解されやすいところです。警察庁の案内で終わるとされているのは、光ビーコンを使った安全運転支援システム(光DSSS)だけで、令和9年(2027年)3月31日で運用を終える予定です。

終わるものと続くものを混同しない

光ビーコンによる交通情報の提供(AMIS)と、信号情報を使った運転支援(TSPS)は継続して運用すると警察庁が明記しています。すでに終わったのは、高速道路のVICS電波ビーコン(2.4GHz)で、2022年3月31日に終了しました。

光ビーコン全体の提供を終える、という公表は2026年10月時点で確認できません。最新の状況は警察庁やVICSセンターの案内で確かめてみてください。

ETC2.0と光ビーコンの知恵袋によくある相談

先に結論

「光ビーコン付きとなしの違い」「古いビーコンユニットのままで足りるか」が特に多く読まれています。どちらも、よく走る道とナビの対応で答えが変わります。

ここでは、ETC2.0と光ビーコンについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「光ビーコン付きと、なしは何が違う?」

ETC2.0の車載器を選ぶ時に、光ビーコンの有無で迷うという相談です。とても多く読まれています。

答えは、一般道の情報を光ビーコンから受け取れるかどうかの違いです。ETC2.0の機能そのもの(高速道路の情報や割引の対象になること)は、光ビーコンの有無で変わりません。

一般道の渋滞情報をよく使いたいなら付きを、高速中心ならなしを、という選び方で考えてみてください。

「今のナビに古いビーコンユニットが付いている。ETC2.0にしたら要らない?」

カーナビのオプションで、以前の電波・光ビーコンのユニットを付けている人からの相談です。

高速道路の古い電波ビーコン(2.4GHz)は2022年3月末で終わっていて、高速道路の情報はETC2.0に一本化されています。そのため、高速道路の情報はETC2.0から受け取る形になります。

一方で、光ビーコンの交通情報は続いています。一般道の情報を使いたいなら、光ビーコンを受け取れる状態をどう残すかを、販売店でナビとの組み合わせごと相談してみるといいですよ。

「ETC2.0と光ビーコンを両方付けると、便利?」

両方を付けてナビと連動させている人の使い心地を知りたい、という相談です。

仕組みの上では、高速道路はETC2.0、一般道は光ビーコンと、得意な道を分け合う形になります。走る道が半々くらいの人には、両方あると情報の抜けが少なくなりますね。

ETC2.0や光ビーコンを考える時は、車のこれからも一緒に

先に結論

車載器やナビを入れ替えるなら、今の車にあと何年乗るかも一緒に考えておくと、損をしにくくなります。

光ビーコン付きのETC2.0にするか迷っていると、ナビごと入れ替えたほうがいいかも、と話が大きくなることもありますよね。

機器を替える費用は、店や機種、今のナビとの組み合わせで変わります。あと何年乗るかと比べてみると、今入れ替えるべきか見えてきます。

入れ替えの前に考えておくこと
  • 今の車にあと何年乗る予定か
  • ナビごと替える必要があるか、車載器だけで済むか
  • 見積もりで本体・取り付け・セットアップの内訳を確かめたか
  • 買い替えが近いなら、次の車で付けたほうが無駄がないか

もし買い替えが近いなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。複数の店の査定額を比べると、今の車の相場が分かって判断しやすくなります。

売る時は、ETCカードを抜き忘れないようにしておきましょう。車載器を外すかどうかなどは車を売る時のETC車載器でまとめています。

光ビーコンが必要かどうかを走る道とナビの対応で判断する流れの図解

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

ETC2.0の光ビーコンとは何ですか?

光ビーコンはETC2.0とは別の装置で、一般道の幹線道路から光で交通情報を届けるVICSの仕組みです。車載器の「光ビーコン付き」は、この情報も受け取れるようにしたものです。

ETC2.0とDSRCの違いは何ですか?

DSRCは5.8GHz帯の通信方式の名前で、ETC2.0はその方式を使ったサービスの名前です。ETC総合情報ポータルでは、ETC2.0対応とDSRC対応の車載器に違いはないと案内しています。

ETC2.0だけで一般道の渋滞情報は分かりますか?

ETC2.0の路側機は主に高速道路に置かれていて、直轄国道にもあります。一般道の幹線道路の情報を細かく受け取りたい時は、光ビーコンやFM多重の情報が役立ちます。

光ビーコンは2027年で使えなくなりますか?

終了予定なのは光ビーコンを使った安全運転支援システム(光DSSS)だけです。光ビーコンによる交通情報の提供は継続すると警察庁が明記しています。

ETC2.0の情報を受け取るのに通信料はかかりますか?

ETC総合情報ポータルでは、購入・取り付け・セットアップの後に通信料などの利用料金はかからないと案内しています。

まとめ

この記事の要点
  • 光ビーコンとは、一般道の幹線道路から光で交通情報を届けるVICSの仕組み
  • ETC2.0は主に高速道路の路側機から、長い区間の情報を届ける
  • ETC2.0対応・DSRC対応・ITSスポット対応の車載器に違いはない
  • 光ビーコンが必要かは、一般道をよく走るかとナビの対応で決まる
  • 終了予定は光DSSSだけで、光ビーコンの交通情報は続く
車載器ドットコム

車載器ドットコム 編集部

ETC2.0とETC車載器の違い・見分け方・割引や一時退出・取り付けとセットアップ、車を買い替える・売る時の車載器の扱いまで、国土交通省や高速道路会社など公式の情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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