当サイトは国土交通省・高速道路会社・一般財団法人ITSサービス高度化機構など公式・公的機関の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。割引やサービスの内容は変更されることがあるため、最新の条件は各高速道路会社や国土交通省の案内で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
今の車には普通のETCが付いている。でも周りから『そろそろETC2.0に交換した方がいいよ』と言われて、気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、ETC2.0への交換は全員に必要なわけではありません。今の車載器が旧セキュリティ規格かどうか、高速をどう使うか、車にあと何年乗るかの3つで決まります。
この記事では、交換するか・そのまま使うか・車ごと買い替えるかを選ぶための判断表と、交換の流れを紹介します。
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ETC2.0への交換は必要?先に結論
今のETCが新しいセキュリティ規格に対応していて、ETC2.0の割引区間もあまり通らないなら、急いでETC2.0に交換する必要はないことが多いです。旧セキュリティ規格の車載器だった時は、交換か車ごとの買い替えを考えるタイミングです。
『ETC2.0にしないと、そのうち高速に乗れなくなるんでしょ?』と心配している方もいますよね。
実は、使えなくなると公表されているのは「旧セキュリティ規格」の車載器の話です。ETCかETC2.0かという区別とは別の話なんです。
ETC総合情報ポータルでも、ETC2.0であってもすべてが新しいセキュリティ規格に対応しているとは限らない、と書かれています。
| 確かめること | こうだったら | 考え方 |
|---|---|---|
| 車載器管理番号の先頭 | 「0」で始まる | 旧セキュリティ規格。交換か買い替えを検討 |
| 車載器管理番号の先頭 | 「1」で始まる | 新しいセキュリティ規格。急ぐ必要は小さい |
| 高速の使い方 | ETC2.0の割引区間をよく通る | ETC2.0に交換すると得になりやすい |
| 車に乗る残りの年数 | 1〜2年で手放すかも | 次の車でETC2.0を選ぶ方が無駄が少ない |
管理番号の見方は、このあと交換の流れの中でも説明しますね。
「ETC2.0にするには」交換するしかない
『今のETCを、設定だけでETC2.0に変更できないの?』と聞かれることがあります。
残念ながら、ETC車載器の機能は高速料金の支払いに限られています。ETC2.0のサービスを使うには、ETC2.0対応の車載器に替えて、ETC2.0のセットアップをする必要があるんです。
2015年7月1日より前にセットアップしたDSRC車載器は、再セットアップするとETC2.0のサービスを受けられるとされています。再セットアップしなくても、渋滞や安全運転支援などの情報提供は使えます。
ETC2.0と1.0の違いは?交換すると何が変わるか
ETC2.0と1.0の違いが分からないまま交換を考えるのは、ちょっと不安ですよね。
ちなみに「ETC1.0」は通称で、従来のETCのことを指して使われる呼び方です。この記事でも分かりやすさのためにETC2.0と1.0と並べて書きますね。
- 高速料金の支払いができる
- 高速道路のITSスポットと大量の情報をやり取りできる
- 渋滞の回避や安全運転の情報を音声や画像で受け取れる
- 圏央道などのETC2.0限定の割引や、道の駅での一時退出の対象になる
- 高速料金の支払いができる
- 道路側との情報のやり取りは料金の支払いが中心
- ETC2.0の情報提供サービスは受けられない
- ETC2.0限定の割引や一時退出の対象にならない
ETC総合情報ポータルによると、ETC2.0の通信は従来のETCのおよそ4倍の量をやり取りできる仕組みです。
ETCとETC2.0の詳しい違いは、ETCとETC2.0の違い|何が違う?機能・割引・費用で比較にまとめています。
ETC2.0と1.0、どっちが得になる?
ETC1.0と2.0のどっちがいいかは、走る道で決まることが多いです。
| よく使う道・使い方 | ETC2.0の割引・制度 | 交換で得になりやすさ |
|---|---|---|
| 圏央道・新湘南バイパス・東海環状自動車道 | ETC2.0割引(約2割引の水準) | 大きい |
| 長距離ドライブで道の駅に寄りたい | 一時退出(社会実験・2時間以内に再流入) | 対象の道の駅を使うなら大きい |
| 事業用の車で大口・多頻度割引を使う | ETC2.0を使う事業用車両は割引率の上乗せあり | 大きい |
| 一般道中心で高速はたまに | 特になし | 小さい |
割引の対象は、圏央道(茅ヶ崎JCTから海老名南JCT、海老名から木更津JCT)、新湘南バイパス、東海環状自動車道に限られています(2026年10月時点で確認)。
一時退出ができる道の駅は全国29か所です。どちらも最新の対象は各高速道路会社の案内で確かめてみてください。
「ETC2.0なら高速料金がどこでも2割引になる」と思われがちですが、そうではありません。割引は対象区間を走った分だけで、料金所や車載器の画面にも割引後の金額は出ません。後日の請求で反映されます。
ETC2.0はどれくらい使われている?
『周りはもうみんなETC2.0なの?』と気になる方もいますよね。
国土交通省の集計では、高速道路6社の通行台数のうちETC2.0の利用率は40.8%でした(2026年7月)。ETC全体の利用率は95.8%なので、ETCを使う車のうち半分には届いていない計算です。
車種別に見ると、大型の車ほどETC2.0の割合が高く、軽自動車では低めになっています。周りに合わせるより、自分の使い方で決めて大丈夫です。
交換しても変わらないこと
ETC2.0に交換しても、ETCカードはそのまま使えます。ETC2.0用のカードというものは無く、作り直しはいりません。
また、購入・取り付け・セットアップの後に、通信料のような毎月の利用料金もかかりません。
交換するか・そのまま使うか・車ごと買い替えるか
ここからが一番大事なところです。ETC2.0への交換を考える時は、選択肢を3つに広げると迷いにくくなります。
『交換するかしないか』の2択で考えがちですが、車ごと買い替えるという選択肢もあるんです。
ETC2.0に交換する、今のETCをそのまま使う、車ごと買い替えて次の車でETC2.0を選ぶ。この3つを、車の年数・旧規格かどうか・高速の利用回数で比べてみてください。
| 今の状況 | ETC2.0に交換 | そのまま使う | 車ごと買い替え(今の車は買取店にも査定を出す) |
|---|---|---|---|
| 新しい車で長く乗る・割引区間をよく通る | 向いている | 損をしやすい | 早すぎる |
| 新しい車で長く乗る・高速はたまに | 好みで | 向いている | 早すぎる |
| 旧セキュリティ規格・まだ何年も乗る | 向いている | 期限が来たら使えなくなる | 選択肢の一つ |
| 旧セキュリティ規格・買い替えが近い | 費用が見合いにくい | 期限まで使う | 向いている |
| 年数がたった車・車検が近い | 費用が見合いにくい | 向いている | 向いている |

車の年数で考える
例えば、まだ何年も乗るつもりの車なら、交換の費用は乗る年数で割って考えられます。
一方で、年数がたっていて次の車検で手放すかもしれない車なら、ETC2.0に費用をかけても使う期間が短くなりがちです。
「この車、あと何年乗る?」
「次の車検までかな」
こんな答えが出るなら、交換より買い替えの時にETC2.0を選ぶ方が無駄が少ないかもしれません。
旧規格かどうかで考える
旧セキュリティ規格の車載器は、公表されている内容では「具体的な時期は未定」とされています。
そのうえで、現行のセキュリティに問題が起きなければ「最長で2030年頃まで」、問題が起きた場合は早まる可能性がある、という案内です(2026年10月時点のETC総合情報ポータル・ITSサービス高度化機構の案内)。
時期の考え方は古いETCが使えなくなるのはいつ?旧規格の見分け方と買い替えの判断で詳しく紹介しています。
高速の利用回数で考える
ETC2.0の割引区間を週に何度も通るなら、交換の費用を取り戻しやすくなります。
逆に、高速を使うのが年に数回の帰省くらいなら、割引で取り戻すのは難しいことが多いです。その場合は、情報提供サービスの便利さに費用を払う価値があるかで考えてみてください。
ETC2.0に交換する方法と流れ
ETC2.0への交換方法は、思っているよりシンプルです。
お店に車を持ち込んで、古い車載器を外し、新しいETC2.0車載器を付けてセットアップしてもらう。この流れが基本になります。
- 今の車載器の管理番号を確かめる(旧規格かどうかを見ておく)
- 発話型かナビ連動型か、欲しい種類を決める
- セットアップ登録店を兼ねた販売店や整備工場に見積もりを頼む
- 車検証・運転免許証などを用意して車を持ち込む
- 古い車載器を外し、ETC2.0車載器を取り付けてセットアップしてもらう
- セットアップ証明書を車検証と一緒に保管する
- ETCマイレージサービスに登録していれば、車載器管理番号を変更する

古い車載器は外してもらう
ETC2.0に交換する時は、古いETC車載器を外してもらいましょう。
ETC総合情報ポータルでは、1台の車に複数の車載器を付けて動かすと誤作動を起こすので、やめるようにと案内されています。
アンテナや配線はそのまま使える?
『今のアンテナ線やコードを、そのまま使えないの?』という疑問もよく見かけます。
これは機種ごとに違うので、一概には言えません。取り付けは、アンテナの位置や電源の取り方まで、車載器メーカーが指定した方法で行う決まりになっています。
今の配線が使えるかどうかは、交換を頼むお店で確かめてみてください。
「今付いているアンテナ、そのまま使えますか?」
「この機種だと付け替えになるので、部品代も見積もりに入れておきますね」
こんなやり取りで、あとから費用が増えるのを防げます。
セットアップに必要なもの
セットアップは、審査に合格した「セットアップ登録店」だけができる作業です。
- 車検証
- 運転免許証などの本人確認書類
- Webで申請した時の申請QRコード、または委任状
- 車載器(自分で用意した場合)
申請者は車検証の「使用者」です。家族などが代わりに持ち込む時は、Web申請で代理人を登録するか、使用者が自筆で署名した委任状が必要になります。
詳しくはETC2.0のセットアップとは|必要な書類・委任状・料金で紹介しています。
ETC2.0の交換費用はどう考える?
ETC2.0の交換費用は、本体価格・取り付け工賃・セットアップ料の合計です。どれにも公的な定価は無く、店や機種で変わります。
古い車載器を外す作業が工賃に入っているかも、見積もりで確かめておきたいところです。
内訳の見方はETC2.0の価格と費用の内訳|本体・取り付け・セットアップにまとめています。
高速道路会社の車載器購入助成キャンペーン2026は、車載器の買い替えを対象外としています。今の車のETCをETC2.0に交換する場合は、助成の対象にならないことが多いので、各社の条件を確かめてみてください。
見分け方を知ってから交換を考える
ETC2.0に交換したつもりでいたのに、実は今の車載器がもうETC2.0だった、ということもあります。
中古車を買った時などは、付いている機器が何なのか分からないこともありますよね。ETC2.0の見分け方は、本体のロゴ・管理番号・セットアップ証明書の3つが手がかりになります。
確かめ方はETC2.0の見分け方|車載器管理番号・ロゴ・音声で確認で詳しく紹介しています。
今の車を手放すなら、交換より先に相場を見ておく
ETC2.0への交換を考え始めた時は、今の車にあと何年乗るかを見直すタイミングでもあります。
古い車に機器代と工賃をかけるより、買い替えが近いなら、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
交換の見積もりと、今の車の査定額を並べて見てみてください。どちらにお金を使うのが納得できるかが、はっきりしてきます。
下取りだけでなく買取店の査定も見る
車を手放す方法には、新しい車を買うお店での下取りと、買取店に売る方法があります。
下取りは、新しい車の代金の一部を今の車で払う形です。買取は、購入とは別の契約で今の車を売ります。
どちらにも良さがあります。手間を減らしたいなら下取り、相場を確かめてから決めたいなら買取店の査定も見ておく、という使い分けがおすすめです。
- 複数の店の査定額を比べて、だいたいの相場をつかむ
- ETC車載器が付いていることを査定でどう見るかは店ごとに違うので聞いてみる
- 売る前にETCカードを抜いておく
- ETCマイレージサービスの登録情報を見直す
車載器を付けたまま売るか外すかは、車を売る時のETC車載器|外す?そのまま?手続きと注意点で紹介しています。
次の車でETC2.0を選ぶ時のポイント
次の車でETC2.0を選ぶなら、新しいセキュリティ規格に対応した機器かどうかを確かめておきましょう。
今の車載器を次の車に載せ替える方法もあります。その場合は再セットアップが必要で、有料とされています。
よくある相談:ETC2.0への交換にまつわる声
ここでは、ネットの相談サイトに寄せられているETC2.0への交換にまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 ETC1.0から2.0に交換したい。アンテナ線はそのまま使える?
今付いているETCをETC2.0に交換したいけれど、アンテナ線やコードはそのまま使えるのか知りたいという相談です。
配線を流用できれば工賃が安くなるのでは、と考えるのは自然ですよね。
ただ、ETC車載器はメーカーが指定した方法で取り付ける決まりがあります。配線の形や必要な部品は機種ごとに違うので、流用できるかは交換を頼むお店で確かめるのが確実です。
見積もりの時に「今のアンテナや配線は使えますか」と聞いてみてください。使えない場合の部品代や工賃も、最初から見積もりに入れてもらうと安心です。
相談2 何年もETCを使っている。ETC2.0に交換すべき?
何年も同じETCを使っていて、新しいタイプに変えた方がいいのか迷っているという相談です。
まずは、今の車載器の管理番号の先頭を見てみてください。「0」なら旧セキュリティ規格で、いずれ使えなくなると公表されています。
「1」で始まっていて、ETC2.0の割引区間もあまり通らないなら、壊れるまで今のETCを使う選択も十分ありです。
相談3 ETC2.0に交換したけど、セットアップ申込書を書いていない
ETCからETC2.0に交換したのに、セットアップの申込書を書いた覚えがなくて心配だという相談です。
セットアップは、Web申請の申請QRコードや委任状を使う方法もあります。お店が手続きをまとめて進めていることもあるんですね。
- 交換したお店で、セットアップが済んでいるか聞く
- セットアップ証明書(お客様控え)を受け取ったか確かめる
- 受け取っていれば、車検証と一緒に保管する
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。
すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
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金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
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この2つを持って販売店に行き、「買取店では○○万円で買い取ってもらえるそうです」と伝えてみてください。
それより安い下取り額では、話がまとまりにくくなります。
それでも下取り額が上がらなければ、高く買ってくれる買取店に売ればいいだけです。売るかどうかは、金額を見てから決めて大丈夫ですよ。

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よくある質問
ETC2.0に交換しないと、高速道路に乗れなくなりますか?
公表されているのは、ETC2.0かどうかではなく旧セキュリティ規格の話です。使えなくなるとされているのは旧セキュリティ規格の車載器で、時期は「最長で2030年頃まで」の予定と案内されています(2026年10月時点)。
ETC2.0に変更する時、ETCカードも替える必要がありますか?
いいえ、ETCカードは今のものをそのまま使えます。ETC2.0専用のカードはありません。
ETC2.0への交換費用はどれくらいですか?
本体価格・取り付け工賃・セットアップ料の合計で、公的な定価はありません。古い車載器を外す作業も含めて、内訳の分かる見積もりで確かめてみてください。
ETC2.0への交換は自分でできますか?
取り付けは四輪車なら自分でもできるとされていますが、専門店に頼むことがすすめられています。セットアップは登録店しかできないので、お店に持ち込む必要があります。
交換した後に何か手続きはありますか?
ETCマイレージサービスに登録している場合は、車載器管理番号の変更が必要です。ETC利用照会サービスは、ETCカード番号が変わらなければ登録変更の手続きはありません。
まとめ
ETC2.0への交換は、全員が急いでやる必要があるものではありません。
今の車載器が旧規格かどうか、ETC2.0の割引区間をよく通るか、車にあと何年乗るかを順番に確かめてみてください。買い替えが近いなら、交換より先に今の車の相場を見ておくと判断しやすくなります。
ETC2.0の全体像はETC2.0とは?わかりやすく|何ができるか・ETCとの関係で紹介しています。
- 使えなくなるとされているのは旧セキュリティ規格の車載器で、ETC2.0かどうかとは別の話
- ETC2.0にするには、ETC2.0対応の車載器に交換してセットアップする
- 交換する・そのまま使う・車ごと買い替えるの3択で考える
- 交換費用は本体・工賃・セットアップ料の合計で、助成は買い替えが対象外のことが多い
- 買い替えが近いなら、下取りだけでなく買取店の査定も見て相場をつかむ




